機嫌の取りかた

自分の機嫌を取ることで世界を維持する。8歳と5歳の娘と夫と、東京の端で暮らす。

あなたの妻はあなたの「明日の燃えるゴミ忘れないようにしなきゃ」という言葉を聞きたいのかもしれない

冷蔵庫とキッチンを大掃除しました。あら、年末の大掃除? 大変よねぇ。いえいえ、年が明けてから、我が家の小姑こと夫の「掃除、しないの?」の目線に耐えかねてしたわけです。

幸いにも年末年始で冷蔵庫の中身はわりと食べていたので、賞味期限切れ(多数)を処分して拭き上げたり、無駄に調味料の配置を変えたり(これがいちばん時間がかかり)しました。

シンク周りの原因不明の汚れ(なにあれ)を落としたり、やらなくてもいいのに右から左に物を移したり、もう使わないけどなんだか捨てられない物を奥にしまったり、収納のアレな人が見たら卒倒する片付けは続きます。

ところで奥さん、なんで五徳は炭化するんでしょうかね? え、しない? 奥さんところの五徳炭化しない? あら、お利口な五徳ですのねぇ。うちのガッチガチに炭化した五徳と取り替えてくださる?

しかし年末年始はゴミ収集がないから困りもの。外のゴミ箱はすでに蓋が半開きです。オムツゴミが溢れない事を祈ります。

資源ゴミの回収はすでに始まったものの、最初の収集日の朝が忙しすぎて逃してしまい、年末年始に酷使したAmazonダンボールの山が築かれています。資源ゴミは腐らないからいいんですけど、燃えるゴミ、燃えるゴミ、お前はだめだ。××とか××とか出しやがって…!

「ネイルが取れちゃうから缶開けられなーい」というナメくさった私の主張を受け、実家にもらったけど大切にしすぎて賞味期限を3年逃した蟹缶を夫が缶切りで開け、私が袋に捨ての作業を繰り返しながら、夫が「明日の燃えるゴミは逃せないな、ほんと…」とつぶやき、私が「ほんと、寝坊できない…」と遠い目をする2018年の年始。

ひょっとしたら、「旦那の家事能力が低すぎてマジ腹立つ!」という世の嫁たちは、旦那から「明日の燃えるゴミは忘れられないね」という言葉を聞きたいのかもしれません。

「手伝うよ」がNGなのはそろそろ常識だけど、「たまには手を抜いていいんじゃない?」でも「代わりにやるよ」でも「やっておくから美容院でも行ってきなよ」でもなく(いや、言ってくれたら嬉しいけど)、「日常的に明日の燃えるゴミを気にかけている事」を口にしてほしいのかもしれない。

しかし結婚前は「この人は明日のゴミのことを気にしているか」なんてのが平穏な日常を送るための条件とは、なかなか気づかないものです。そういった意味で私は、結婚生活が上手くいくかを見極める装置として、恋愛は不完全であると思います。もはや不向きと言ってもいいかもしれない。じゃあ何ならいいのか、その答えは謎のまま。

私も夫とは恋愛結婚です。でもきっと結婚前の私は「この人はゴミ捨ての日を覚えているな」と感じ取ったのでしょう。そうじゃなきゃ、ぐうたらな私は結婚まで進まなかったはず。

蟹缶も開け終わった頃にはもう夕方。キッチン最大の敵・換気扇の蓋を開けて、夫が言いました。
「あー、もう、これは、手前のフィルターを変えるだけにしよう」

夫と結婚してよかった。

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