機嫌の取りかた

自分の機嫌を取ることで世界を維持する。8歳と5歳の娘と夫と、東京の端で暮らす。

チョコは世界を救わない

1ヶ月で体重500gを減らさないと小遣い1000円没収、という地味に効いてくる約束を夫として早3週間。あのね、正直がんばってる。いろいろがんばってるけど、一番がんばってるのはチョコ断ちです。最初はどうしたもんかと思ったけど、最近やっといけるかも…と思い始めました。

現在実行しているのはこれらです。

  • 朝ごはんは家でちゃんとしたものを食べる(保育園送った帰りにコンビニで菓子パンを買っていた)。
  • 昼食はちゃんとしたものを食べる(インスタントラーメン率の高さ)。
  • 週2〜4日運動する(モムチャンダイエットDISC3)。
  • 間食は控える(袋チョコ半分一気食いしてた)。
  • 「今日は特別」「今日はがんばった」を許さない。
  • 「お腹いっぱいだからやめとく」と言う(いっぱいでも出されれば食べてた)。
  • 食べすぎたら次の食事を軽めに、たくさん食べる予定があったら事前の食事を軽めに。
  • 入浴直後に歯磨き、子どもが寝た後の「ご褒美」を予防。

主に食ですね。食い過ぎです。特に「袋チョコ半分一気食い」とかしてたら、そりゃ大変なことにもなりますがな。

このチョコ食いが始まったのは次女が入院した夏頃で、あの頃は気がおかしくなりそうで(もしくはおかしくて)正気を保つために、手っ取り早く幸福感を得られるチョコを空気のように口に入れていました。入院するたび、「今日はがんばったから」チョコ。

まぁ入院する前から、何かストレスを感じると食に逃げる傾向がありました。趣味を失ってしまったもので、はけ口がなくてね。夫と合う趣味が食くらいしかなかったのも相まって、仕事で体調不良で子育てで家事で「疲れたから」「がんばったから」「ご褒美に」「特別で」…という言い訳の「イライラ食い」がとても多かったですね。結果夫婦で健康診断イエローカードと。

もうこの「イライラ食い」をやめなければダメだ! と。やめなければというか、向き合わなければと。ストレスを感じた時、つまり自分が機嫌を損ねた時、自分以外に機嫌をとらせても無駄! というか、もはや害! チョコその他のお菓子に機嫌をとらせていましたが、ひとまずチョコはやめて、ひたすらにお茶に逃げました。綾鷹綾鷹綾鷹。イラっときたら綾鷹。一人で1日2L以上になることも多々。カフェインなんで結局依存なんですけど、チョコよりマシ、アイスよりまし。

最初はほんとにきつかった。無意識に甘いものを探してる、しかもとびきり脂肪と糖のもの。それもググッとがまん。コンビニにも背を向ける。そして唱える。1000円、1000円…。1000円って単位が泣けてくるけど、これほんと、育休中の身には厳しい単位なんです。なにしろお金は自由なので、機嫌をとるためにお金を減らしてチョコを買って、それで体重を増やしてお金を減らす…つまり二重に自由が減っている! なんて生産性のないことをしていたんだ! と、また綾鷹を一口(綾鷹は家計から支給されます)。

そうしているうちにだんだん身体も慣れてきたのか、あまりチョコや甘いものを欲しなくなってきました。1日一枚クッキーをかじるくらいはするけど、夫が買ってきた生チョコアイス(昨年アホほど食べてた)をちょっともらったら、その味の濃さにびっくりするくらいになっていました。まだまだ綾鷹には依存してますが、どうにかご機嫌とりをチョコに外部委託しなくてもいけそう! そう、チョコは世界を救わない! 世界は自ら動かすのよ!

と思った次の瞬間、私は絶望の淵にいました。
なんだかその日は朝から気が重くて、でも事態が好転することを祈りながら出かけて、結果期待は裏切られ。そうして一つネガティブになると、すべてがネガティブに見えて、自分が今どこにいるのか、どこへ行けばいいのか、どうしたらいいのか、わからなくて途方にくれ、これはもうひどい結果になってしまうのではないかと失意のどん底で、でもその「ひどい結果」という道を辿ってる人もいて、その人たちを「ひどい結果」だと思ってしまったことにも申し訳なさが募って、いっぱいっぱいで、しんどくて、どうしようもなくて、涙でぼんやりした早咲きの桜を見上げていたら、

チョコ食べたい。

っていう声が心の奥底から聞こえてきました。あの甘い幸せに包まれたい。そうしないと、心がポキっと折れてしまう。
これはイライラ食いだろうか? わからなかったけど、どうしてもチョコが食べたかった。
私はコンビニでチロルチョコを一個、選びました。生クリームの入ったプレミアム。
そのヒトカケを口に入れた時、また涙がぽろぽろとこぼれました。
チロルチョコはあっという間になくなって、私の絶望はチョコのように次第に溶けて、私の世界は救われました。チョコに。

チョコは世界を救わない。でも、救う時も、たまにある。
次女は元気だ。もうすぐ1歳になる。大丈夫。

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