33歳。クローゼット問題。
シンプルでミニマルな暮らしに憧れすぎてこじらせてはいるのですが
「くらし」の中には「何を着るか」は大きく関わってくるものでありまして、着るものについては近年かなり迷走しています。30歳を過ぎて以前は見向きもしなかった、キラキラしたビジューがついた服や原色に近い服を自然と選ぶようになってきて、「あぁ、内面から弾け溢れ出すあの輝きが減ってきたから、それを本能的に服で補おうとしてるんだなぁ…」と、いとおかしです。
そうすると、以前の服とどうにかパワーを補う服でクローゼットがごちゃごちゃになってきます。そこで「断捨離」「シンプルベーシックでミニマル着回し」の文字がチラチラと目に入ってきます。スッキリしたクローゼット憧れる! 毎日着る服に迷わない生活目指したい! 似合う服以外もう着ない! 大人の階段登りたい! で、捨て祭りを開催してみるのですが、減ったはいいけど何を買えばいいのやら。
そこで「骨格診断」「パーソナルカラー診断」を自主的に開催したところ、要するに濁ってない色で基本ユニクロ、という結果が出ました。うん、まあ、そうだよね。ユニクロは日本人に合うようにできてるよね。ベーシックにシュッとした清潔感を目指しましょう。うん、まあ、そうだよね。私もそうなりたい。合ってる、合ってるわ。
なのでユニクロでシュッとした服を、小遣いの許す範囲でちびちびと買い足していきました。ところでGUってユニクロと似ているようで全く違いますね。GUは、内面からの弾けるパワーないと着れない。しまむらも然り。私が着たら、おばちゃん。おばちゃんなんだけど、おばちゃん。なのでユニクロをぐるぐるする日々が続くわけですが、うーん、向こうのアース何ちゃらとかイーハイフン何ちゃらとかも目に入ると、おかしいなぁ、世の中にはこんなに服がたくさんあるはずなのに、ユニクロのシンプルでベーシックな服からさらに厳選してシンプルでベーシック…
もももももっとオシャレしたいぞ!!!!! かわいー♡ って思った服着たい! 何も考えず好みだけで買った服がジャストフィットしろー!!
それでも私は知っているのです。自分が飽き性だってこと。その時「かわいー♡」で買った服があまり長続きしないこと、「こういう系統で揃えよう」と決めてもすぐに挫折して、結局ごちゃごちゃなクローゼットに舞い戻ること。あーもーayakoさんのワンピース着回し生活とか憧れる、憧れるわー。一本芯が通ってブレないスタンスが欲しい!!
と思いつつもベーシックに終始しようと冬バーゲンの駅ビルを見ないように歩いていたけど、パッと通った時に「きゃーーかわいーー!」と目が合っちゃったよね。「もうシンプルとか知らねぇよ! 好きな色を、オレは着る!!」と、似合わないとされる小花柄でややくすんだ色のワンピースを手に取り、試着室に駆け込んですぐにハッと気付きました。
痩せよう。
ひさびさに明るい照明で全身鏡の前に立ったら、悟った。服が私に似合わないんじゃない。私が服に似合わないんだ。
かつて友人は言いました。
「10キロ痩せたらユニクロが似合うようになるよ。話はそこからだ」
はい。痩せます。