手帳はワクワクをイライラに変える悪魔の書
2018年も1ヶ月が過ぎましたね。みなさん、手帳、続いてますか。夏を過ぎるとLOFTだ本屋だ至る所に顔を出す手帳。あれがいいかな、これがいいかな、使用感とともに来る年をイメージして、1年のパートナーとなる渾身の一冊を選びましたよね。続いてますか、手帳。私ですか? 2017年11月に2018年の手帳は挫折してますよ。
そもそも日記も手帳も続いたことがありません。よく「日記とか毎日つけてそう」って言われますけど、継続ができない、ルーティーンができない、自分で決めたことを守れない子なんです(真面目という名のビビりなので、人から言われたことはやる)。
でも毎年日記か手帳は手にしてました。でもほんと続くのは数日…。2017年11月に2018年の手帳を使うことを止めたと書きましたが、2017年9月から使ってたので、実はいちばん続いた手帳かもしれません。最短はほぼ日です。1日にあんな書くことねぇっつーの。インスタで毎日グラフィカルな手帳をアップしてる人を見ると、恐れ多すぎて表示しないようにしちゃうからね。
手帳は使わないけど手帳やカレンダーを作る仕事をちょこっとしていて、ここ数年の手帳業界の動向は追ってるんですけど、シンプルなマンスリー・ウィークリーがほとんどだったのが、だんだんと企画・コンテンツが練られた手帳が増えてきた印象があります。はあちゅうとか。
そういった手帳には必ずと言っていいほど「あなたの夢を書こう」「ワクワクすることを毎月100個書き出して!」といったコンテンツがあります。正直もう出尽くした感あるからこの企画で差別化は図れないと思うんだけど…。でもまぁ付いてるんで、「心のリミッターを外して」「もう叶ったように書いてみよう」「トキメキを感じたことだけ書いてみて」とかの指示に従って書いてみるんですけどね。
楽しいことが100個あるというより、課題が100個あるような気がしてきて、ものすごい焦燥感なんすよ。
見ないようにしてたこと、書き出すとやらなきゃいけない気がしちゃって…。もともと妄想家なので、やりたいことは山ほどあるんです。「でもこんなこと…できないよね」「ううん、できるよ! ほら、書き出してみたらできる気がしてきたよね。叶うよ!」「本当だ! 私もできる!」じゃなくて、私、もう、やるんで。やるけどタイミング図って出す予定だったのにあー出てきちゃったわ、根は真面目だから出てきたらやらざるを得ない気がする、でも子どもの病気とか用事とか体調とか気分とか思わぬ番狂わせが多々あるから、あぁできない…あれもこれも上手くいかない…ってどんよりした気持ちの方が大きくなっちゃう。
同じ理由でToDoアプリも止めました。もう、苦しくて。こんなやることあるのかって。夫と共有してたら、夫はどんどんやることメモに残していくタイプなんで、じゃんじゃん来ちゃって、あああーーって。「できるとこだけやればいいよ」とは言われるけど、「でも最終的には全部片付けなあかんのやろ」とプレッシャー。今は最低限の予定だけカレンダーアプリで共有しています。
「見える化」って大事だけど、いざ目の前に並べてみると、ぞっとするほどやることがある。突発的な事項をすり抜けながら(次女は突発性発疹でした)、これらをやれと? 夢を叶える時間を作れと? そりゃやりたいことは山ほどあるけど、どこをどうやって?
そろそろ「夢リスト」じゃなくて、何気ないことでも自動的に褒めてくれる機能がついてる手帳が出てくれないかな。まぁたぶんそれも、挫折するけどね。
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