プーチンがビンドゥンドゥンならいいのに

3週間の自主休園生活が過ぎた。
ひとつ言えるのは、こんなに真面目にオリンピックを見たのは初めてだということ。すっかりビンドゥンドゥンのぬいぐるみ欲しくなってやがんの。あれメルカリでいくら？
そうやって一日中テレビをつけて白銀の世界で飛び回る超人たちを見ていないと、心折れそうだった。一回折れたけど。

次女はてんかん持ち。もしコロナで高熱が出れば、てんかん発作も出てきてしまう。しかも知的障害児。まだまだいろんなものをベロベロ舐めるし、マスクもできない発達具合。そしてオミクロン株は子どもにもよく感染るときた。高リスク！高リスク！

そして自主休園。復帰の見通し、いまだ立たず。

3週間でへこたれてれるんじゃないわよ！という強制休園幼稚園ママのお声も聞こえてきそうだけど、私、なにしろ産後うつからうつになったものでして、育児がからきしダメでして。
それでもなんとか自主休園に踏み切れたのは、その前の2週間くらいが、過去ないくらいに調子がよかったから。これならなんとか、いけそう…と。

結果、自主休園にしてよかった。

自主休園し始めた週からどんどん感染者は増え、やがてピークへ。毎日のようにスマホへ届く、感染者発生と一部休園のお知らせ。それを見るたび、これが我が子だったら、と震える（感染者、ご家族が感染された方、お見舞い申し上げます）。

しかしもう、精も根もネタも尽き果てた。午前中は20分くらい町内を徘徊し、午後は歩いて3分のスーパーでおやつを買いに。それ以外はね、ずっとテレビ。THE TIME'からTIME,ゴゴスマNスタあれ、もう夕飯？　あとちょっと絵本。お昼寝しない。目を離すと嘔吐して威嚇してくる。
この嘔吐が厄介で、こっちの精神力をげそげそ削ってくる。徒労感。虚しさ。あと物理的に汚れる。かまってくれないとするので、かまい続けないと、少なくとも同じ部屋にいて注意を払ってないとダメ。

なにもできないまま一日が終わる。
最低限の掃除洗濯炊事。あとはオリンピックへ意識飛ばしてる。
夜泣きするから夜更かしできない。朝超早起き。4時。朝焼けも見えないよ？

オリンピックが終わった途端プーチンが追い上げてきて、私は何を支えにテレビを見ればいいのかわからなくなってきた。プーチンがビンドゥンドゥンだったらよかったのに。ほら、ゆづと一緒に銀盤で踊ろうよ。

しかしなんとなくピークアウトの兆しが見えはじめて…見え…見えてる？　ほんと？　というここ数日。
寝かしつけに1時間とられた私は、渋い紅茶とチョコパイですべてをごまかしながら、「自主休園が終わったらしたいこと」を手帳に書き始める。

・窓のパッキンのカビ取り
・服を縫う（生地を買いたい欲）
・バッグを作る（生地を買いたい欲）
・本を読む
・花見をする

そうだな。自主休園、リアルに花見ごろまで続くな。楽観的に見て。

あー、世界がすべて、平和であればいいのに。