機嫌の取りかた

自分の機嫌を取ることで世界を維持する。8歳と5歳の娘と夫と、東京の端で暮らす。

デザインに自信のないデザイナーが自分の立ち位置を知る方法

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社内にデザイナーが自分しかいない、先輩デザイナーが役に立たない、フリーランスなので自分以外のデザインを久しく見ていない、等でデザインに悶々としているデザイナーの方、クラウドワークスやランサーズに代表される「クラウドソーシング」のデザインコンペに気安く参加してみてはいかがでしょうか。

新卒でデザイン事務所に入った時まず思ったのが「同僚がほしい」です。自分しかデザイナーのいない状態で完全な手探り、上司は放置。自分って、どのくらいのデザインをしてればいいんだろう。質・時間…気になることは多々あれど、正解のわからないまま日々の業務をこなして生きていくことに精一杯になっていいるうち、なんとなく「あぁこれでデザイナーって名乗っても大丈夫かな」と思えるラインに立っていたような気がします。

そんな時に同僚がいれば…「違う視点」を身近で見れたら…を叶えてくれるのがクラウドソーシングのデザインコンペです。普通のデザインコンペと違うのは、いろんなレベルのデザイナーがうごめていること。コンペって会社に出入りしてOKだよって人たちしか招待されないけど、クラウドソーシングは誰でもOK。学生でも素人でもプロでもOK。まぁそれなりにプロが多いけど、応募作品を見ると「プロもいろいろ」がわかります。

私が見てたところだいたい5グループあって、

  1. 発想もデザインも一級な人
  2. トリッキーなデザインをしてくる人
  3. 無難なレベルのデザインを指定通りに仕上げてくる人
  4. 指定やデザインをやや外れたまま気づかない人
  5. 話にならない人

です。選ばれるのはだいたい1〜3たまに4でしょうか。不思議なもので、デザイナーから見ると「これだろ」ってのではなく、違うのを選ぶ発注者が案外多いんですよね。そこがクラウドソーシングに限らない、デザインの恐ろしいところです。

1レベルの方々の発想には本当に驚かされます。同じ素材でこれができるのかーと感心しちゃう。クラウドソーシングの発注って、普通の仕事よりあいまいでヒアリングもまともにできないからデザインに自由な幅があるんだけど、それを最大限生かして素晴らしい構成・デザインにしてしまいます。うーん、こうくるかー、と、とっても勉強になります。

私はというと2か4です。3は作らないし作れない。応募されたのを見ると「まぁこうなるよね」っていう3がだいたい一番多くて、これってそれなりに上手くなきゃできないんですよね。内容は発注通り=いまいちなんだけど、画面構成に関する部分は「ちゃんとした売り物」ですから。私はこれらを見て、「ちゃんとした売り物」に仕立てるのが不得意、つまり「私はデザインが下手くそだな」と確認することができました。だから発想勝負で2に行くか、行けずに4になるかなのです。

たぶんねーもう結構前から気づいてたけど私あんまりデザイナー向いてないんだわ…ディレクターの方がいいと思うんだよね…でも一人だったからデザインするしかないからさ、というかディレクターもいないからデザインしながらディレクションしてたしさ…っていう「自分の立ち位置」を再確認できる場なので、ひとまず締め切りに間に合いそうな案件に取りかかってみてはいかがでしょうか。あ、応募作が公開されてるデザインコンペでね。

先日書きました通り現在次女の長期入院に付添してまして、検査や日々の世話以外は案外暇だったりするのと、病院の独特の雰囲気で脳みそが溶けそうになるのを防ぐため、以前やっていたクラウドソーシングを復活させようとクラウドワークスにログインを試みたんですけど、何度やっても入れない。パスの再発行を全部のメアドに送っても届かない。なんでだろう、数千円だけどもらってたからもったいないことをした、と泣く泣く新しいアカウントを作って、いくつかデザインコンペに参加して、あって気づいたんです。

前やってたの、ランサーズやんけ。

無事ログインできました。もう脳が溶けてきているので、ちょくちょくデザインコンペに取り組みます。