機嫌の取りかた

自分の機嫌を取ることで世界を維持する。8歳と5歳の娘と夫と、東京の端で暮らす。

華麗なるサロネーゼの裏側〜自宅教室の罠に注意しろ!

f:id:fumisiobox:20180309045811j:plain

「付き合って7年になるけど、こんなにハマってる姿を見るのは初めて」と夫に言われるほどハマっているクラフト系の趣味がありまして、ほぼ毎日せっせこ作っています。仕事がグラフィックとWEBのデザインだけど、育休中というのはクリエイティブがないんですね。それもあるのか、もともと凝り性なせいか、はたまたクラフトが魅力的すぎるのか、時間も忘れて没頭する朝時間。黙々と作品を仕上げながら、サロネーゼに想いを馳せました。

私がハマっている趣味は、一人で家で取り組む人もいるけど、だいたいのスタートは「サロネーゼに習う」じゃないのかなーっていう某クラフトです。「サロネーゼって何よ笑」と思われるかもしれませんが、ざっくりと誤解を恐れずにいれば自宅教室開いちゃう専業主婦です。「自宅で子育てしながら仕事ができる」「好みを詰め込んだ自分空間にみなさんをお招きする」「自分の得意なことをみなさんにお伝えする」等々から近年人気ですが、資格制度をもってして昨今サロネーゼが増えすぎて客はいるのか? と傍目から心配しています。採算とか…というサロンはよく見かけますし。ここらへんは資格供給の胴元側にお伺いしたいところです。

サロンといいつつ「習い事」なんだと思います。軽い商材をもってした習い事。なのでこれに限らず音楽やダンス、俳句や花道なんかでも言えることではと思うのですが、習い事において「技術を習得したいのか? コミュニティに属したいのか?」という自分のスタンスをきちんと認識しておくことが大切です。どちらか、ではなく多くの人は両方で、グラデーションがついているものなのでしょうけど、自分の立ち位置を理解していないと習い事の波に飲み込まれやすくなります。

かくいう私もうっかりこれを意識せずに某クラフトの世界に飛び込んでしまい、漠然とサロンのレッスンに通いそうになってしまいました。サロンは単発がほとんどで、だいたい一回4,000〜7,000円程度。資格取得となると100,000円近く(を何回かに分けて)となるので、決して安いものではないのです。でもこれに行かないと技術が身につかないしなぁ…と、始めるとズルズル通いがちで、そのうち習い事の雰囲気に慣れてきて、人間関係もできたら辞められなくなっちゃう。いつの間にか技術取得ではなく「通うこと」が目的になってる。

それでもいいんです、それを理解していれば。「知り合い増やしたいな、そういえばアレやってみたかったなぁ」で始めたなら、コミュニティを手に入れられるのは習い事の素晴らしいところです。でもこれ作りたかった、これやりたかったのに、目的ではなく組織に依存してしまうとしんどくなります。組織は自分じゃないから、だんだんとズレが生じて気持ち悪くなっちゃうんですよね。あと人間関係って基本しんどいし。

資格取得してサロネーゼになりたい(っていうのも謎システムだけど)と思ったことはありませんが、それでもサロネーゼに習ってるとサロネーゼ界の流行を気にしちゃう。「業界の大御所」的なものに憧れたり。作りたいものがあって習い始めたはずが、気づいたらみんなと同じものを量産している…。怖いな! クリエイターにとっていちばん恐ろしい事態です。「みんなと同じを作りたい、見本のような品を作りたい」ならそれでいいんですけど、私は「見本と同じものじゃなくて、その技術をもってして作りたいものがある」ので、何事も目的と手段を見誤らない、定めた目標を的確に把握し自分の道筋を行かなければなりません。危ない危ない。

ガガガっとハマってから、いろんな技術を試しました。案外、本見たらできちゃったりね。そうしてレッスンだけじゃ飽き足らず、レッスンで習ったこと、そうじゃないことを織り交ぜながら自分で作ることを繰り返したら、やっと「あっ、界隈の流行を追わなくていいんだ、私の作りたいものを作っていいんだ」と気づいたんですね。そこには案外サロネーゼの元で習わなければならない技術はなく、本当にごくごく単純な技術を、デザイン的にいい感じにできればそれでいいのだと、なんだか一皮むけて自由な気持ちになりました。

もちろんサロネーゼに聞きたいことは山ほどあります。本だけじゃ知り得ないこと、本にもブログにもYouTubeにも書かれていないことはいっぱあって。でもお金が続かないからね。やっぱそういう点でも習い事というか、「サロン」なのかも。お金払っても身に付けたい技術があるか? よーーく考えてからレッスンを選択する。今度、よーーく考えた上でどうしても受けたいレッスンを受けに行ってくるの、楽しみです。作品の幅をずっと広げてくれるでしょう。なんと次女の入院付添でキャンセルとなりました…泣。

"サロネーゼ"に憧れる、先生に憧れる、生徒と交流する。そういうことを主眼に習い事をするのもひとつだと思います。「あなたの居場所」が心地よいといいですね

さて最後に、集客に困っているサロネーゼにこっそりご提案です。「月謝制の導入」と「ライザップ式」これで固定客を得ることですよ。あとみんな、「し放題が好き」です。もし本格的なコンサルティングやアドバイスが欲しい場合はお問い合わせからどうぞ(ゲス顏)。